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ハワイ不動産の仲介はエージェントが行う!日本との違いや選び方を解説

ハワイ不動産の仲介はエージェントが行う!日本との違いや選び方を解説

日本の不動産取引における仲介業者と異なり、ハワイではエージェントが依頼主の代わりに価格交渉などを行うことをご存じでしょうか。ハワイの不動産取引において、希望する結果を得るにはエージェントの選び方が重要です。

この記事では、ハワイ不動産取引のエージェントの役割や選び方を網羅的に解説します。ハワイでの家探しや投資を検討している方は、仲介とは異なる役割を果たすエージェントを理解し、不動産取引に役立てててください。

ハワイ不動産の仲介はエージェントが行う

ハワイ不動産の取引において、エージェントは買主または売主の代理人として物件選びから契約完了までをサポートをします。エージェントが担当する業務は、以下のとおりです。

  • 市場調査物件の選定
  • 物件見学の手配
  • 価格交渉
  • 契約手続き
  • クロージング手続き

買主と売主は、それぞれ別のエージェントと契約することが一般的です。買主は自分のエージェントから物件の詳細情報を収集します。売主も個別に契約し、それぞれのエージェントの間で売買の交渉を進めます。

買主側のエージェントには、希望の条件に合う物件選びの提案力やコンサルティング・価格交渉力が必要です。一方で売主側のエージェントには、物件を迅速に売却するための営業・交渉力が求められます。

エージェントは単に物件を紹介するだけではなく、依頼主の利益を優先して取引をあらゆる段階でサポートします。

ハワイ不動産取引における日本の仲介との違い

ハワイの不動産取引におけるエージェントは、日本の仲介業者とどのような違いがあるのでしょうか。エージェントは、ハワイの不動産取引には欠かせない存在です。ハワイ不動産に興味がある方は、まずはエージェントについて理解しましょう。

不動産業者とはエージェント契約を結ぶ

不動産業者との関係性は「仲介」ではなく「エージェント」です。売主と買主の間で双方からの情報を中立的に扱う日本における「仲介業者」とは役割が異なります。

日本における不動産業者は売主と買主の間に立ち、双方からの情報を中立的に扱いながら仲介して取引を進めます。これに対して、ハワイの不動産業者は「エージェント」であり、買主または売主のいずれか一方の代理人です。

エージェントは依頼主の要望に基づいて行動するため、希望する条件や価格などの利益目標の達成に向けて専門的なサポートを行います。

エージェントは買主売主の双方と契約しない

エージェントが買主と売主の双方と契約しない点は、日本の不動産取引との大きな違いの1つです。日本の不動産取引では仲介業者が橋渡しをする役割を果たすため、買主と売主の双方と契約を結んでも問題ありません。ハワイではエージェントが依頼主の要望に専念し利益を最大にするため、どちらか一方のみを代理します。

買主は「できる限り良い物件を安く買いたい」「売主はできる限り高く売りたい」と考えるため、異なるエージェントが交渉するほうが理にかなっていると言えます。

エージェントは厳しいライセンス制度がある

ハワイで不動産エージェントになるためには、資格要件を満たし試験に合格する必要があります。ライセンスを維持するためには定期的な継続教育が義務付けられ、最新の不動産法規や市場動向に関する知識を常に更新し続けなければいけません。

エージェントのライセンスは「セールスパーソンライセンス」と「ブローカーライセンス」にわかれています。セールスパーソンスライセンスは、ハワイ州が実施する試験に合格した人に与えられるライセンスです。

不動産ブローカーが経営する企業や、事業主に所属して不動産の取引を行います。一方でブローカーライセンスは、セールスライセンスを取得して3年以上の実務経験を経てから、ハワイ州が実施する試験に合格しなくてはいけません。それぞれのライセンスの概要は、以下の表のとおりです。

セールスパーソンライセンスRA(リアルターアソシエイト)ハワイ不動産協会に属するエージェントが所有するセールスパーソンのライセンス
セールスパーソンライセンスS(セールスパーソン)ハワイ不動産協会に所属しないエージェントが所有するセールスパーソンのライセンス
ブローカーライセンスR(リアルター)ハワイ不動産協会に属するエージェントが所有する不動産ブローカーのライセンス
ブローカーライセンスB(ブローカー)ハワイ不動産協会に所属しないエージェントが所有する不動産ブローカーのライセンス

ハワイ不動産協会に属するかどうかで、それぞれの名称がかわります。ブローカーライセンスがないと、独立したり法人設立して不動産売買の業務ができません。ブローカーライセンスがあれば不動産業界での経験が少なくとも3年以上あることが証明されますが、セールスパーソンライセンスで経験年数が多いエージェントもいます。

このライセンス制度により、エージェントが高い専門性と知識を持ってサービスを提供することを担保しています。

売買の手続きはエージェントではなくエスクロー会社が行う

エージェントは物件の探索や価格交渉などを担当しますが、売買の手続きは主にエスクロー会社によって行われます。エスクロー会社は、売買契約が双方の合意に基づいて公正に実行されるように、中立的な第三者として手続きを進めます。エスクロー会社の役割は、以下のとおりです。

  • 売買契約書の条件の確認
  • 保険加入手続き(タイトルインシュランス)
  • 売買代金や諸費用の清算手続き
  • 登記手続き

エージェントは、取引の仲介・物件の探索や価格交渉を担当します。一方でエスクロー会社は、契約の書類の準備・手続きの実行や資金の管理といった業務を行います。

売主のみエージェントの手数料を支払う

物件の売買でエージェントに支払われる手数料は、売主が負担する慣習があります。売主が支払う手数料は、売却価格の6%です。日本での仲介手数料は、買主と売主の双方がそれぞれ売却価格の「3%+6万円」を上限として支払います。実質「6%+12万円」となるので、手数料の総額は日本のほうが12万円高いです。

日本では仲介手数料を買主と売主の双方が負担するのに対し、ハワイの不動産取引では売主のみが負担することは特に注目すべき違いの1つです。

ハワイ不動産を取引するエージェントの選び方3選

ハワイでの不動産取引を検討している方にとって、適切なエージェントを見つけることが重要です。ここでは、エージェントの選び方を3つ紹介します。具体的にどのようなポイントで選べば良いかがわかるので、エージェント探しの参考にしてください。

日本語でやり取りできる

ハワイの不動産を購入する際、言語の違いは大きな課題です。エージェントに細かな希望やニュアンスを伝えるためには、日本語でスムーズにやり取りできることが重要です。

エージェントのWebサイトやプロフィール、口コミなどで日本語サービスの提供状況をチェックしてみましょう。エージェントと日本語でコミュニケーションができれば、不動産の専門的な話を理解でき、細かい話も食い違いなく安心してやり取りができるでしょう。

知識や実績がある

ハワイの不動産市場はエリアによって物件の傾向や法規制が異なる場合があります。エージェントがハワイの法律、地域の市場動向に精通しているかを確認しましょう。特に、以下の内容を確認するとよいでしょう。

  • 類似の取引実績
  • エージェントとしての経験年数
  • 過去の依頼主の評価や口コミ

自分が希望する物件と似た条件で取引した実績があれば、ニーズを理解してもらいやすく安心して取引を任せられます。評判や口コミは、エージェントのコミュニケーション能力や対応の質がわかります。知識や実績を確認し、自身に合ったエージェントを見つけましょう。

直接話しをして信頼できるか確かめられる

直接会話することで、エージェントの人柄や相性が良いかを感じ取れます。対面での会話が難しい場合はビデオ通話や電話を利用して、直接コミュニケーションを取りましょう。

エージェントとのコミュニケーションがスムーズに行えるかは、信頼関係に関わります。エージェントが「質問に対して明確かつ迅速に回答してくれるか」「ニーズに対して真剣に耳を傾けてくれるか」を確認しましょう。信頼できるエージェントを選ぶことで、不動産取引を安心して進められます。

ハワイ不動産の取引に関するエージェントの注意点

すべてのエージェントが、まったく同じサービスを提供しているわけではありません。そのため、自分のニーズに合ったエージェントを見つけることが難しいと感じる方もいるでしょう。ここでは、エージェント選びの際に考慮すべき注意点を紹介します。サポート内容の違いを理解し、エージェント探しに役立ててください。

エージェントなしでの取引はおすすめしない

ハワイではエージェントなしでの不動産取引は、ほぼ不可能と言っても過言ではありません。ハワイの不動産市場は複雑であり、取引には地元の法律や規制に関する知識が必要です。

エージェントは市場動向や法的な規制の知識を持っており、買主や売主を適切にサポートします。依頼者の希望する物件探しのコンサルティング、書類の準備や価格交渉などを行います。特に買主側は費用の負担がないため、エージェントを利用するメリットが大きいです。

エージェントによってサポート内容が異なる

エージェントによって提供されるサポート内容は異なるため、自分のニーズに合ったエージェントを見つけることが重要です。たとえば、エージェントによっては物件探しや価格交渉だけでなく、ローンの手配や法的手続きのサポートなど幅広いサービスを提供している場合があります。

一方で基本的なサービスのみを提供し、状況に応じて他の専門家を紹介するエージェントもいます。取引後のフォローアップや物件のメンテナンスなど、長期的な関係を築けるエージェントを探すのがおすすめです。長期的な関係を築けるエージェントを選ぶことで、将来的な不動産の売却や再投資の際もスムーズに手続きを進められます。

まとめ

ハワイの不動産取引は、自身に合ったエージェント選びから始まります。エージェントは依頼主の代理人として、物件探しから契約まで取引の全過程をサポートします。ハワイでは買主または売主の代わりにそれぞれのエージェントが交渉するため、取引の成否に大きく影響します。

エージェントを選ぶ際には、コミュニケーション能力に加え、専門知識や実績を重視しましょう。手数料は売主が負担するため、買主にとってはエージェントを利用するメリットが大きいです。

ハワイの不動産取引の仲介をご希望の方は、ファミリーコーポレーションがサポートします。予算に合わせた提案や物件視察など、日本人エージェントが案内します。わたしたちは、グループ各社で企画・販売・仲介・管理など一連の対応ができる総合不動産会社です。疑問や不安があれば、個別の無料相談を提供していますのでお気軽にお問い合わせください。